中国主導、アジア投資銀行 経団連会長が警戒感[2015/03/23 17:56]

 中国が主導して設立するAIIB(アジアインフラ投資銀行)について、経団連の榊原定征会長は、「日本企業が競争上、不利にならないよう配慮が必要だ」と中国中心の枠組みに警戒感を示しました。

 経団連・榊原定征会長:「アジアを中心とする海外のインフラ市場について、日本が参画することは極めて大事なので、日本企業が競争上、不利にならないような配慮、対応は必要」
 AIIBを巡っては、イギリスやドイツなど日本とアメリカ以外の先進国が相次いで参加を表明したことで、日本政府内からも参加を検討すべきだという声が上がっています。参加の是非について、経団連の榊原会長は「政府内の議論を見守りたい」と明言を避けたうえで、「日本企業がアジアでインフラ整備に参画できる枠組みを整備してほしい」と政府に要請しました。AIIBの設立により、アジアへのインフラ投資が中国企業主導で進むことに警戒感を示したものです。

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