安保法制、16日にも採決へ 野党は徹底抗戦の構え[2015/09/09 11:50]

 安保関連法案を巡る動きです。与党は8日、採決の前提となる中央公聴会を15日に開くと一方的に決めました。政府・与党は、今の国会で確実に成立させようと16日にも採決する構えで突き進みます。これに対し、野党側は採決を阻止しようと徹底抗戦する方針で、最終攻防が激しさを増しています。

 (政治部・大瀧翔子記者報告)
 9日朝に与党幹部が会談を行い、16日の委員会採決に踏み切る方針を確認しました。
 自民党・佐藤国対委員長:「60日(ルール)を使う気になれば、いつでも使えるということではありますけれど、そういうことのないようにしっかりと参議院で結論を出して頂く」
 会期末は27日までありますが、来週末からの5連休を挟むと平日が残り2日しかないため、18日を事実上の会期末と位置付け、成立を目指します。また、14日にはいわゆる「60日ルール」が使えるようになります。参議院での審議がストップした場合は、衆議院で再議決して成立させることも辞さない構えです。一方の野党側は、審議拒否はせずに防衛省の内部資料などの追及や地方公聴会開催など徹底審議を求める方針です。もし、委員会で採決されても問責決議案や内閣不信任案などを連発して、何としても法案の成立は阻止したい考えです。大型連休までに成立させなければ、時間切れによる廃案も見えてくるだけに与野党の攻防は来週が最大のヤマ場となります。

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