日銀がマイナス金利導入 追加の金融緩和策を決定[2016/01/29 13:39]

 日銀は金融政策決定会合で、追加的な金融緩和策として民間銀行が日銀に預けている一部の資金に0.1パーセントの手数料を課す「マイナス金利」を導入することを決めました。

 (経済部・柊知一郎記者報告)
 マイナス金利の導入は日本で初めてとなります。マイナス金利の導入で、銀行側は日銀に手数料を支払わなくてはいけなくなるため、銀行側が貸し出しを増やしたりして実体経済を刺激する効果があるといわれています。この日銀の決定を受けて、東京株式市場では一時、600円近く急速に値を上げた後、すぐに270円安まで急降下しました。一方、東京外国為替市場では一時、円を売ってドルを買う動きが強まり、1ドル=121円台まで円安が進みました。また、長期金利も大きく低下し、0.1パーセントを切って史上最低金利を更新しています。29日の決定は、日銀政策委員9人のうち5対4の僅差での決定でした。導入の背景には、最近の円高・株安で企業収益にも影響が及ぶことを懸念したことがあるとみられます。

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