マイナス金利は「最も強力な枠組み」 日銀黒田総裁[2016/02/03 19:30]

 日本銀行の黒田総裁は、導入を決めた「マイナス金利」について、「最も強力な枠組み」と話し、2%の物価目標実現のために「できることは何でもやる」と力説しました。

 日本銀行・黒田総裁:「マイナス金利付き量的・質的金融緩和は、これまでの中央銀行の歴史のなかで恐らく最も強力な枠組みだ。中央銀行が本気で取り組んでいる以上、物価安定の目標は必ず実現する」
 また、黒田総裁は「金利面での緩和拡大余地は十分にある」として、「必要な場合は、さらに金利の引き下げを行う」と話しました。一方で、これまで行ってきた異次元の量的緩和策に支障が出るのではないかという懸念の声も上がっています。これまで日本銀行は、銀行が持つ国債を大量に買い入れて、資金を銀行に出してきました。ところが、マイナス金利でその資金に手数料が掛かることになるため、銀行が国債を抱え込み、日銀が買おうとしても買えなくなるというものです。この点について、黒田総裁は「国債の発行残高の3分の2が銀行などの市場に残っており、日銀が買い入れることは十分、可能だ」との考えを示すにとどめました。そのうえで、「追加緩和の手段に限りはない」と強調し、市場の緩和限界論には「違和感がある」と切り捨てました。

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