自民、大揉め 「アダムズ方式」決断するのは誰?[2016/03/17 11:51]

 衆議院の選挙制度改革で自民党がもめています。「アダムズ方式」を導入すると自民党が強い地域の議席が減るとあって、反発の声が上がっています。誰が反発を押し切って導入を決めるのか。ババ抜きのように責任の押し付け合いが続いていて、大島衆院議長の裁定か、安倍総理大臣の決断で最終決着となるのか。

 (政治部・成田彩乃記者報告)
 自民党は17日午後、これまで避けて通ってきたアダムズ方式をようやく正面から議論しますが、反対意見が上がるのは確実です。公明党や他の野党は、すでにアダムズ方式を受け入れる方針を固めていて、自民党への包囲網は狭まってきました。ただ、人口を議席数に強く反映させるアダムズ方式では小選挙区の定数を15もの県で減らすことになり、「選挙のための間に合わせで導入すれば後世に禍根を残す」という声もあります。党幹部も「自分が恨まれ役になるのは避けたい」というのが本音で、「『議論したけれどまとまりませんでした』というのもシナリオの一つだ」と逃げ腰です。そのようななか、取りまとめ役の大島議長の「鶴の一声」か解散の条件を整えたい安倍総理の決断に期待が寄せられています。自民党として結論が求められる18日のタイムリミットを前に、誰が決断のカードを切るのか最終局面です。

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