銃乱射の容疑者に“精神的問題”当局はテロを否定[2016/07/24 00:16]

 ドイツ南部ミュンヘンのショッピングセンターで9人が犠牲になった銃乱射事件で、捜査当局は容疑者が精神的な問題を抱えていたとして、事件はテロとの見方を否定しました。

 現場近くには市民たちが花やろうそくを手向けています。同時に「なぜ男はこのような犯行に及んだのか」、そんなメッセージが寄せられています。
 献花に訪れた人:「残念ながら、息子の友達が亡くなりました」
 ミュンヘンのショッピングセンターなどで22日、18歳の男が銃を乱射して9人が死亡、27人がけがをしました。亡くなった9人のうち8人の年齢は14歳から20歳だったということです。容疑者の男は現場近くで遺体で発見され、自殺したとみられています。捜査当局は会見で、容疑者は難民ではなく、過激派組織「イスラム国」との関連も見つからなかったと明らかにしました。そのうえで、精神的な問題を抱えていたとして、テロとの見方を否定しました。事件を受けて会見したメルケル首相は、犠牲者の遺族に向けて「あなた方を思い、ともに苦しんでいる」と話し、「事件の背景に何があったかを明らかにする」と表明しました。

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