日本学術会議が討論会 軍事研究“反対”が大多数[2017/02/05 00:41]

 大学での軍事研究を認めるかどうか、科学者の代表機関である「日本学術会議」が公開討論会を行いました。研究者らからは「反対」や「慎重に」という意見が多数を占めました。

 “反対”東京大学大学院理学系研究科・須藤靖教授:「結局は基礎研究の弱体化につながる」
 “反対”先端医療振興財団・福島雅典臨床研究情報センター長:「人間の知は未熟だ。未熟なことを自覚しないといけない。果てしない軍拡競争を招くんです」
 “賛成”未来工学研究所・西山淳一研究参与:「弾道ミサイルと宇宙ロケットは同じなんです。乗っけるものが爆弾か人工衛星か、宇宙船か」
 大学での軍事研究を認めることについて、会場に集まった研究者らからは反対や慎重にという意見が多数を占めました。日本学術会議はこれまで軍事研究を行わないとしてきましたが、昨年度から防衛省が軍事に応用できる研究に予算を付ける制度を始めたため、その原則を見直すか検討してきました。学術会議は今回の議論を踏まえて、この春に最終的な結論を出す方針です。

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