安倍政権に3つの火種 “2つの文書”で辞任要求も[2017/02/09 11:46]

 訪米前の安倍総理大臣に3つの火種です。1つ目が文部科学省の天下りあっせん問題で、松野文部科学大臣は防戦一方です。また、防衛省では、南スーダンPKO(国連平和維持活動)の活動記録で稲田防衛大臣が矢面に。さらに、法務省では、質問の自粛を求めるかのような文書を流した金田法務大臣に野党側が辞任要求を突き付けました。

 (政治部・神田翔平記者報告)
 稲田大臣の答弁に対して、外野からやじを飛ばした民進党の山井国対委員長に浜田予算委員長が一喝するほど荒れた委員会となっています。
 浜田予算委員長:「何言ってんだよ、そこで。何そこで言ってんだよ」
 民進党側が特にこだわっているのは、PKOの活動記録に書かれていた「戦闘」という文言の意味についてでした。
 民進党・後藤衆院議員:「法的な意味における戦闘行為はなかったが、一般的用語としての戦闘はあったと答弁できないか」
 稲田防衛大臣:「その日誌で書かれている意味はそういう意味でしょうけれども、法的意味での戦闘行為ではない」
 民進党側は稲田大臣の答弁に納得せず、辞任要求まで飛び出しました。さらに、金田大臣の出した文書や「テロ等準備罪」を巡る答弁で審議は何度も中断し、2つの文書は当面、政権にとっての足かせとなりそうです。

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