“反省”で低姿勢アピール 党の不調和抑える狙いも[2017/06/20 11:46]

 反省の言葉は受け入れられたのでしょうか。加計学園の問題を巡って、安倍総理大臣は「印象操作」だとして強く反論してきた姿勢や文部科学省の文書への対応が二転三転したことなどを「深く反省する」として低姿勢をアピールしました。その一方で、獣医学部の新設については「ゆがめられた行政を正すものだ」と強気の姿勢を崩していません。

 (政治部・有馬央記記者報告)
 安倍総理大臣は、20日の自民党役員会で「築城三年落城一日だ。気を付けないといけない」と述べ、党内の結束を求めました。さらに、安倍総理は苦節3年半の野党時代のことを念頭に、謙虚に政権運営にあたることを改めて確認しました。
 自民党・二階幹事長:「4年前の原点に立ち返り、建設的な政治が実現できるように、政権政党として責任を果たしていかなくてはなりません」
 自民党内では、安倍総理の「おごり」を心配する議員から「ああいう反省の言葉はありがたい」と安堵(あんど)の声が出ています。一方、公明党からは「国民の理解を得ることが大事だ」とさらなる自重を求める声も出ています。これに対して野党は国対委員長会談を開き、加計学園の問題で閉会中審査の開催を引き続き求めることで一致しました。支持率をこれ以上、下げたくない安倍総理としては、低姿勢をアピールすることで党内の不協和音を抑え込む狙いもあります。

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