日ロ首脳、平和条約締結へ「新たな枠組み」で合意[2018/12/02 11:48]

 アルゼンチンのブエノスアイレスでは、安倍総理大臣とロシアのプーチン大統領の首脳会談も行われ、平和条約の締結に向けて新しい協議の枠組みを作ることで一致しました。

 今回、ロシアがウクライナの艦船を拿捕(だほ)したことで欧米からロシアへ批判が集中するなかで会談が行われました。そのため、2週間前の友好ムードそのままとはいきませんでした。安倍総理としても、会談のなかで拿捕の問題に対して懸念を伝え、ロシアが拘束している乗組員の解放も含めてプーチン氏に求めたということです。こうしたなか、北方領土の返還を含む平和条約締結問題については、河野外務大臣とラブロフ外相を交渉責任者とする“新しい協議の枠組み”を設けることで一致しました。交渉の実務は日本側が森外務審議官、ロシア側がモルグロフ外務次官が担います。日本政府としては、外務大臣を交渉の責任者に据えることで平和条約締結交渉を加速させたい狙いです。

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