米に翻弄される初議長日本 反保護主義打ち出せるか[2019/06/09 11:49]

 8日に始まったG20財務大臣・中央銀行総裁会議は世界経済のリスクになっているアメリカと中国の貿易摩擦の緩和に向けて詰めの協議が行われています。

 (経済部・親松聖記者報告)
 初の議長国として存在感を示したい日本ですが、保護主義を強めているアメリカに翻弄(ほんろう)されています。9日午前8時すぎから、麻生財務大臣はアメリカのムニューシン財務長官と二国間での会談を行いました。当初、アメリカ側は円安への誘導を制限する「為替条項」を求めるとしていて、日本は警戒を強めていましたが、8日にムニューシン長官は「今回は議論しない」と明言し、協議は先送りされました。一方で、アメリカは中国との直接会談も行う予定ですが、追加関税も辞さない姿勢を見せたムニューシン長官に歩み寄りの気配はありません。この時間、まさに、米中摩擦の緩和に向けた議論が行われていますが、日本の強いリーダーシップで反保護主義を打ち出すのは難しい状況です。

こちらも読まれています