解散の可能性低下で一転 野党、内閣不信任案提出へ[2019/06/24 11:56]

 あと3日となった国会は最後の与野党の攻防を迎えています。安倍内閣への不信任案の提出に向け、野党幹部が最終調整をしています。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 野党が提出した安倍総理大臣への問責決議案は24日午後、参議院本会議で否決される見通しですが、野党は衆議院でも内閣不信任案を提出して徹底抗戦する構えです。野党各党の幹事長は午前11時から協議を始め、終盤国会の見通しと内閣不信任案の提出について話し合いました。一時は、内閣不信任案の提出が「解散の大義になる」とした菅官房長官の発言への警戒から野党内で意見が分かれる場面もありましたが、解散の可能性が低くなったことで野党内の意見は一致しつつあります。会談の結果、25日に野党党首会談を開くことまで合意しました。基本的には25日中に内閣不信任案を提出するものとみられます。年金の財政検証を示すことなど野党の求めた国会審議は十分に行われたとは言えない状況ですが、一方で、様々な閣僚らに不信任案を連発して徹底抗戦をする予定はなく、政府・与党としては内閣不信任案を「粛々と否決」して参議院選挙に突入することになりそうです。

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