92億円損失のファンド 出資先救済に農水省関与か[2019/06/25 12:21]

 92億円の損失を抱える農林水産省系ファンドの出資先が経営難に陥った際、本来は指導すべき立場の農水省が別の政府系金融からさらなる支援を引き出そうとしたことが分かりました。

 「農林漁業成長産業化支援機構」は政府が成長戦略と位置付けて300億円を出資しましたが、累積損失が92億円に膨らんでいます。ANNが入手した内部資料には2016年、機構の出資先が経営難になった際に農水省から政府系金融に対して融資を求めた記録があります。実際に融資は行われませんでしたが、出資の見直しなどを指導すべき立場の農水省が機構を優先して損失を国にまで広げる行為をしたことになります。
 吉川農林水産大臣:「事実関係を調査させて頂きたい」

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