農水省系ファンド 株主総会で役員退職金先送りへ[2019/06/26 11:52]

 92億円の損失を抱える農林水産省系のファンドが問題発覚後、初の株主総会を開きます。投資に失敗し、6億円の損失を出した役員への退職金の支給が先送りされる見通しです。

 「農林漁業成長産業化支援機構」は政府が成長戦略として300億円を出資しましたが、累積損失が92億円に膨れ上がっています。関係者によりますと、26日午後に開かれる株主総会で、6億円の損失を出して破綻した事業を担当した役員への退職金支給について議決を先送りする方針です。1400万円の満額支給に批判が高まっていることを考慮したとみられます。総会では一連のずさんな出資を巡り、大株主の財務省や民間企業からの批判の声が予想されます。26日の総会では大株主の財務省が今後の計画見直しや経営陣の入れ替えなど、経営改革につながる厳しい注文を突き付けられるかが焦点となります。

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