韓国GSOMIA破棄のワケ 米は「強い懸念と失望」[2019/08/23 06:26]

 韓国政府はGSOMIA(軍事情報包括保護協定)を破棄する判断の理由として「日本が韓国からの対話の提案を拒否し、外交的解決策に全く反応しなかった」と説明しています。

 韓国大統領府関係者は「日本に特使を2度派遣し、大阪のG20でも首脳会談を提案したが、日本が対話を拒否した」と明らかにしました。韓国としては、日本の輸出規制に対する経済的に有効な対抗措置がなく、対話にも応じないことから安全保障のカードを切る判断をしたとみられます。そのうえで、「日本が韓国に対する不当な輸出規制を撤回すれば、GSOMIAを再び検討する」として揺さぶりを掛けています。一方、アメリカの国防総省は報道官による声明を発表し、韓国政府の決定に対して強い懸念と失望を表明すると発表しました。また、「安全保障上の連携は他の分野での摩擦に関わりなく、維持されるべきだと信じる」と指摘するなど、強い調子で韓国政府の決定を批判しています。

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