“新たな軍拡競争”への懸念 米ロが非難の応酬[2019/08/23 10:37]

 アメリカによる巡航ミサイル発射実験を巡って国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれ、アメリカとロシアによる非難の応酬となりました。

 アメリカはINF(中距離核戦力)全廃条約の失効を受けて、18日に地上発射型の巡航ミサイル発射実験を行いました。22日に開かれた緊急会合はアメリカの実験に反発したロシアと中国の要請を受けたもので、アメリカとロシアの非難の応酬となりました。
 アメリカ、コーエン代理大使:「ロシアと中国が多数、配備する中距離弾道ミサイルの脅威に対応するため、アメリカは必要な措置を講じている」
 アメリカは「ロシアがINFに違反してきた」と主張し、中距離弾道ミサイルなどの開発を続ける姿勢を示しました。一方、ロシアはアメリカがINFから離脱したことを非難し、「アメリカの野望によって制御できない軍拡競争の一歩手前にいる」と警告しました。

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