安倍総理「約束守って」 協定破棄に“失望と批判”[2019/08/23 11:53]

 韓国が22日、日本とのGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄を決めたことについて、日本政府内には失望と批判が広がっています。

 (政治部・安間由太記者報告)
 安倍総理大臣は23日午前、「国と国との信頼関係を損なう対応だ」と韓国側を厳しく批判しました。
 安倍総理大臣:「約束をまずは守ってもらいたい。基本的な方針には今後も変わりはありません。彼らが国と国との約束を守るように求めていきたい」
 また、岩屋防衛大臣は韓国側に判断を改めるよう求めていく考えを示しました。
 岩屋防衛大臣:「韓国政府が本協定の終了を決定したことは現下の地域の安全保障環境を完全に見誤った対応でありまして、失望を禁じ得ず、極めて遺憾に思っております」
 一方、韓国がGSOMIA破棄の理由として挙げた輸出管理の優遇対象国から韓国を除外する日本政府の決定について、世耕経済産業大臣は「粛々と実行していく」と強調しました。今後の対応について、政府高官は「無視するのが一番だ」と話していて、静観を決め込む方針です。政府内には諦めに近い雰囲気が漂っていて、今後の関係修復の糸口は全く見いだせていない状況です。

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