決壊した千曲川 過去最高の水位 上流は最多の雨[2019/10/16 11:58]

 長野県では千曲川の堤防が決壊する前、決壊現場から下流の水位が記録が残るなかで最も高くなっていたことが分かりました。

 (稲垣貴大アナウンサー報告)
 千曲川の決壊から4日目を迎えました。堤防で絶え間なく復旧作業が続いていて、日に日に土の量が増えて高さが増してきています。決壊した場所から7キロ下流には立ケ花水位観測所があります。管理する国交省北陸地方整備局の調査によりますと、記録が残る過去70年でこれまで最も水位が高くなったのは1983年の11.13メートルでした。しかし、今回はそれを1.3メートル以上、上回る12.46メートルだったことが分かりました。また、立ケ花より上流地域に12日と13日の2日間で降った雨の量は186.6ミリで、統計を開始してから最も多かったことも分かりました。北陸地方整備局によりますと、千曲川流域で浸水した26カ所のうち穂保地区以外はすでに浸水が解消されたということです。現在も排水と堤防の復旧作業が続いています。

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