香港デモ過激化…催涙弾に火炎瓶で応戦 弓矢も[2019/11/13 13:55]

 政府への抗議活動が続く香港で12日、警察が大学構内に突入して多数の負傷者や逮捕者が出ています。また、デモ隊の行動によって交通機関がまひするなど、市民生活への影響も深刻化しています。

 警官隊の催涙弾。対するデモ隊は火炎瓶で応戦です。香港の中文大学で、警察はデモの主力となっている学生らに対してキャンパスでの摘発を本格化させています。別の抗議活動の現場でデモ隊が取り出したのが「弓」。警官隊に向けて弓矢を放っています。ショッピングモールでは、デモ隊の一人が火炎瓶を投げると中央にあったクリスマスツリーに引火。テニスラケットによるガラスの破壊行為のそばで、ツリーはあっという間に火に包まれてしまいました。
 香港ではこうした警官隊以外への攻撃も続いています。停止したバスのフロントガラスにスプレーを噴射したり路上に火を放ったりするなど、デモ隊による抗議活動が収まらない香港では今、交通機関への妨害が深刻化しています。そんななか、デモが収まった後に見られたのがボランティアなどが散らかった道路を片付けている光景でした。デモ活動の一方で、この香港の状況を何とかしたいと考える人もいるのです。
 発端となった「逃亡犯条例」の改正案が撤回された今も続く激しい抗議活動。林鄭月娥行政長官は学生たちによる過激な行為を強く非難しています。

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