“イスラエル寄り”中東和平案にパレスチナ側が反発[2020/01/29 12:03]

 アメリカのトランプ大統領はイスラエルとパレスチナの新たな中東和平案を発表し、パレスチナの国家樹立を認めると明らかにしました。一方、パレスチナ側はイスラエル寄りの和平案に激しく反発しています。

 トランプ大統領:「パレスチナの人々がついに独立国家を手にする歴史的な機会となる。70年、ほとんど進展がなく、これが彼らにとって最後の機会になるかもしれない。これは現実的なウィンウィンの解決策だ」
 トランプ大統領は新たな中東和平案を発表し、将来、パレスチナの独立国家の建設を容認するとした一方で、エルサレムを“イスラエルの首都”として認めることを改めて強調するなど、イスラエル寄りの姿勢が目立ちます。これを受けて、パレスチナ自治政府のアッバス議長は「エルサレムや我々の権利は売り物ではない。我々はイスラエルの占領が終わるまで戦い続ける」と拒否する考えを示しました。パレスチナ自治区では数千人が抗議の声を上げるなど、反発が広がっています。

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