「感染」訴えるもデマ扱いされた医師らの名誉回復[2020/01/29 14:25]

 「新型コロナウイルス」の感染拡大を巡り、中国の最高人民法院は感染が始まった当初、「デマ」を流したとして処分された医師らについて「彼らを信じていれば感染の予防に役立った」との見解を示しました。

 新型肺炎を巡っては当初、武漢の医師ら8人が「SARS(重症急性呼吸器症候群)が発生した」と訴えていましたが、武漢の地元当局は「デマを流した」として医師らを処分していました。しかしその後、武漢では新型コロナウイルスの存在が明らかになり、感染者の数が急激に増えていきました。この医師らについて、中国の最高裁にあたる最高人民法院は「彼らに悪意はなかった。SARSとは異なるが、情報は完全なデマとは言えない」として、28日付で医師ら8人の名誉を回復しました。そのうえで、「もし市民が情報を信じてマスクの着用や消毒をきちんと行っていれば新型肺炎の予防に役立った」と強調しました。

こちらも読まれています