国連軍縮トップ「核使用のリスク高まっている」[2020/08/11 19:51]

 国連の軍縮部門トップの中満泉事務次長は、新型コロナウイルス感染拡大の後、米中などの対立が一段と深まっていて「核使用のリスクがかつてないほど高まっている」と懸念を示しました。

 中満事務次長:「実際に核兵器がもしかすると利用されてしまうリスクが冷戦以降、かつてないほど高まっているという非常に大きな問題意識を持っています」
 中満事務次長は新型コロナが感染拡大して以降、米ロに加えて米中の対立がより深まっているとしたうえで、限定的な核の使用を見据える動きまであると危機感をあらわにしました。さらに、安全保障の環境が悪化するなかだからこそ、世界の核兵器の9割を保有するアメリカとロシアが中心になり、来年に期限を迎える戦略核兵器の削減条約「新START」を延長させる重要性を強調しました。

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