ベラルーシ大統領選敗れた候補が勝利宣言し国外脱出[2020/08/12 02:29]

 東ヨーロッパのベラルーシの大統領選挙を巡って公式結果では、現職に敗れた主婦の候補が勝利を宣言したうえで国外に脱出しました。現地では混乱が広がっています。

 ベラルーシの中央選挙管理委員会は9日の選挙について、現職のルカシェンコ大統領(65)が8割を超える得票で当選したと発表しました。これに対し、対立候補だった主婦のチハノフスカヤ氏(37)は「過半数の票を得たのは自分の方だ」と主張し、大統領の座を引き渡すよう要求していますが、身の安全のためとして11日に隣国のリトアニアに逃れました。ベラルーシ国内ではチハノフスカヤ氏の支持者が治安部隊と激しく衝突していて、これまでに1人が死亡し、3000人以上が拘束されています。ベラルーシでは1994年から大統領を務めるルカシェンコ氏が独裁的な統治を行っていて、今回の選挙直前にも複数の著名人が相次いで拘束されて立候補できませんでした。

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