トルコ大統領 米など10カ国大使国外退去処分の警告[2021/10/24 23:31]

 欧米各国が拘束中のトルコ人実業家の釈放を求めた声明を発表したことに対して、トルコのエルドアン大統領は10カ国の大使を国外退去処分にすると警告しました。

 アメリカやフランス、ドイツなど10カ国は18日、実業家、オスマン・カバラ氏の早期釈放を求める共同声明を発表しました。

 カバラ氏は反政府デモを支援したなどとして2017年に拘束されて以降、4年近く裁判が続いていて、エルドアン大統領による弾圧だとの批判が高まっていました。

 エルドアン大統領は23日、支持者を前にした演説でこの10カ国の大使を「『ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)』に指定するよう外相に指示した」と述べ、国外退去処分にすると警告しました。

 今月末のG20サミットでは、アメリカとの会談も予定されていて、さらなる外交問題に発展する恐れもあります。

こちらも読まれています